中之条町には、国・県・町で指定した史跡や重要文化財、天然記念物などの文化財がありますが、そのほかに国指定特別天然記念物の「ニホンカモシカ」がいます。この天然記念物は、まさしく「生きている動く文化財」です。
中之条町の山中にはこのニホンカモシカが見受けられますが、肉と毛皮のために狩猟の対象として乱獲された時期がありました。そのため、一時は絶滅の危機にさらされたこともありました。そこで国の施策として、昭和9(1934)年に天然記念物、昭和30(1955)年に特別天然記念物に指定され、現在では手厚く保護されています。
ニホンカモシカは、日本に生息している大型草食獣で、ウシ科に属すヤギに近い動物です。体重は30〜40kg、平均寿命は5年前後、一夫一妻を形成し、3〜4才で4〜6月頃にかけて出産します。子どもは、1才になると単独で行動します。1頭あたり12ヘクタールの行動区域を確保し、落葉広葉樹や草木を1日に2〜5kg位食べるといわれています。
近年、森林施業が奥山まで進み、更に開発事業も伴って、森林がみな伐採されて、ヒノキやスギなどが造林されていますが、この造林地の針葉樹(ヒノキ)の低木や下草が、ニホンカモシカの餌になっており、今、この食害問題への対応が文化財保護行政としての課題となっています。
●教育委員会からのお願い
病気やケガ等で様子がおかしく、動けないようなニホンカモシカを見かけましたら、教育委員会社会教育課(0279-76-3111)まで連絡してください。お願いします。
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